この記事でわかること
- デザインカンプをAIに渡してコーディングさせる方法と限界
- Antigravity+Localでローカル環境を構築する流れ
- Claude CodeやCursorを試してみた結果
第三章「ChatGPT神説を信じて突入した、コーディングの迷宮」
AIを使えばサイトが作れる──その信念だけを胸に、私はコーディングの世界へ足を踏み入れました。結論から言うと、そこは思っていた100倍ややこしい場所でした。
まずはデザインを再現するところから:html to FigmaでSTUDIOを「写経」
STUDIOのサイトをFigmaにまるごと移植する
いきなりゼロからコーディングするのは流石に無謀だと思い、まず「デザインのお手本」を用意することにしました。使ったのが「html to Figma」というツールです。STUDIOで作ったサイトのURLを読み込ませると、そのページのデザインをまるごとFigmaに再現してくれるというスグレモノ。
「これをお手本にしてコーディングすればいけるんちゃうか」という算段でした。
Figmaで微調整して「デザインカンプ」を完成させる
Figmaに取り込んだデザインをそのまま使うのではなく、少し手を加えて整えました。
フォントを調整したり、余白を整えたり。
デザインカンプ(コーディングの設計図となるデザインデータ)として使えるよう、画像として書き出す準備を整えました。
ここまでは順調。問題は、この次でした。
Cursorに指示を出そうとしたら、早くも詰んだ
ChatGPTにデザインカンプを渡して、Cursorへの指示を作ってもらう
デザインカンプの画像と要件定義をChatGPTに渡して、「これをCursorに指示してWordPressサイトを作って」という作戦を立てました。
ChatGPTが指示文(プロンプトというやつ)を書いてくれて、それをコードエディタ「Cursor」に流し込む、という二段構えです。我ながらスマートな戦略だと思っていました。
AIくん同士の会話なら私の自然言語より伝わるっしょ!仲良くしてね〜!
無料プランの壁:あっという間にトークン切れ
現実は甘くありませんでした。
Cursorは全然思うように動かないし、試行錯誤しているうちに無料プランのトークン(使える文字数の上限)があっという間に底をつきました。
「課金すれば解決するのかもしれないけど、そもそもこの方向性で合ってる?」という根本的な疑問も湧いてきて、一旦立ち止まることにしました。
救世主か? Antigravityとローカル環境の構築
以前触ったことのある「Antigravity」を思い出す
焦りながらあれこれ調べていたとき、数ヶ月前に少し触ったことのあった「Antigravity」というAIツールを思い出しました。
当時Xの量産アフィアカウントがこぞって大絶賛してたAntigravity。最近はあんまり話題に上がってない彼。
PC内のローカルファイルを直接操作してくれるのが特徴で、「フォルダの構造とかの知識も怪しい私からしたら、もしかしてこれの方が向いてるんじゃ?」という直感で乗り換えを決意。
とにかく一回触ったことがあるってのが魅力だったし、Google Oneのアカウント登録をすればトークンが増えるしGeminiも無料のものより4倍使えるとのこと。(月額2,900円で、ドライブの容量が5Tになり、しかもYoutube premium lite?がついてくる・・・すごくコスパいいのでマジおすすめ)
Google OneとかProとか
ChatGPTの手順解説を頼りに、ローカル環境を整える
まずAntigravityが作業できる環境を整える必要があります。フォルダを作ってAntigravityに接続し、「Local」というソフトを使ってWordPress環境をローカルに構築する──このセットアップ手順が、また初心者には難解でした。でもここでChatGPTが大活躍。「わからない」と思うたびにスクリーンショットを貼り付けて質問すると、丁寧に次の手順を教えてくれました。おかげでなんとか、自分のPC上でWordPressサイトをプレビューできる環境が完成しました。
最初の出力は「カスみたいな」コーディングだった
環境が整い、さっそくAntigravityに指示を出してコーディングしてもらいました。ドキドキしながらプレビューを確認してみると……正直、ひどかったです。デザインはガタガタ、レイアウトは崩れ放題。
「これ、本当に同じデザインカンプから作ったの?」と疑いたくなるレベルの出来でした。
冷や汗をかきながら、試行錯誤が始まります。
Claude Codeという希望の光、そして断念
Xで話題の「Claude Code」を試したかった
作業を進める中で、SNS(X)のタイムラインにある名前が流れてきました。「Claude Code」。
コーディングに特化したAIツールで、使った人たちが口を揃えて「すごい」「革命的」と絶賛しています。
「これを使えば一発解決なのでは?」と飛びつきそうになりました。
無料プランが存在しなかった
しかし調べてみると、Claude Codeには無料プランがないとのこと。
課金の前にまず今の手札でどこまでできるか試してみよう、と気持ちを切り替えました。
あきらめるのは悔しいけれど、お金をかける前に現状を整理するのも大事です。
行き当たりばったりな人間なので、いろいろ試して自分に合うスキームを見つけたかったのもあり、
いろんなサービスを使ってみたりしました。
ChatGPTにAntigravity用プロンプトを書いてもらうも、また壁
プロンプトを最適化してもらえば上手くいくはず
「Antigravityへの指示の仕方が悪いのかもしれない」と思い、ChatGPTに「Antigravityをうまく動かすためのプロンプトを書いて」とお願いしてみました。
ChatGPTはきっちりプロンプトを作ってくれました。さっそく試してみると──
PCスペックの限界、ふたたび
全然、結果が表示されません。処理がいつまでたっても終わらないんです。
第一章でも登場した9年物MacBook Pro問題が、ここでも牙を剥きました。
ChatGPTがいくら頑張ってくれても、動かすPC側が追いついていない。
PCちゃんを保冷剤に座らせながらの作業。力技。
ツールと私の頭とPCスペック、三つ巴の限界戦争が続いていました。
まとめ:もぐら叩き大戦
デザインカンプを用意して、環境構築して、プロンプトを工夫して……それでも「一歩進んで二歩下がる」の繰り返しでした。
Cursorはトークン切れ、Antigravityの初期出力はひどく、Claude Codeは有料の壁、ChatGPTはMacが熱暴走。
打つ手打つ手に何かしらの壁が立ちはだかりました。
それでも、少しずつ「どこが問題なのか」はわかってきていました。
次の第四章では、そんな状況を打開するためにとったある決断と、
最終的な「あっさり解決」のオチをお話しします。(そんなオチってほどでもないけど)



